【2025年版】計時腕時計(クロノグラフ)を買うなら、この3本が「王道」の最強選択肢

【2025年版】計時腕時計(クロノグラフ)を買うなら、この3本が「王道」の最強選択肢
最近、時計のニュースやSNSを賑わせている「計時腕時計(クロノグラフ)」。
その理由は明白です。クロノグラフは単なる「時間を見る道具」ではなく、「男のロマン」や「ライフスタイル」を象徴する、最も魅力的なカテゴリーだからです。
しかし、種類がありすぎて迷ってしまう方も多いはず。そこで今回は、2025年に注目すべき3つの異なる個性を持つ名作を厳選しました。
それぞれの「こだわり」を徹底解剖し、あなたの「最適解」を探ってみましょう。

1. オメガ(OMEGA)スピードマスター ムーンフェーズ 陨石盤
~極上の逸品。予算に余裕があれば、まずはこれをチェック
まずは、2025年のホットなトピックであるオメガの「スピードマスター ムーンフェーズ」。
型番は304.30.43.52.06.001。このモデルは、文字盤に「隕石(いんせき)」という天然素材を使用しているのが最大の特徴です。
サイズ: 43mm(厚さ13.6mm)
ムーブメント: 手動巻き Cal.9914
防水: 50m
なぜ買うべきか?
スピードマスター特有の「シェルケース(絞りの入ったケース)」を採用しているため、実際の着け心地は43mmとは思えないほどスマートです。
文字盤の「隕石」は、光の加減で異なる表情を見せる神秘的な素材。それに、ブルーのセラミックベゼルが映えて、非常に知的でクールな雰囲気を演出します。
また、6時位置には南北半球対応のムーンフェイズを搭載。月の満ち欠けだけでなく、日付も読み取れる実用性も兼ね備えています。
▼ こんなあなたへ
「予算は気にせず、一生モノの「品格」と「ストーリー」を求める人。」

2. IWCパイロット・ウォッチ クロノグラフ「F1」
~映画とレーシングスピリット。IWCの「遊び心」
次にご紹介するのは、映画『F1』とのコラボレーションモデルであるIWCの「パイロット クロノグラフ 41」(型番:IW388116)。
サイズ: 41mm(厚さ14.5mm)
ムーブメント: 自動巻き Cal.69385
防水: 100m
なぜ買うべきか?
このモデルは、映画に登場する架空のF1チーム「APX GP」をイメージした、ブラック×ゴールド(金)のカラーリングが特徴。
文字盤は、パイロットウォッチお馴染みの「3眼(トリプルサブダイアル)」レイアウト。3時位置には「曜日+日付」のデュアルウィンドウを備え、実用性も高いです。
ケースバックには映画のロゴが刻印され、裏蓋越しに見えるムーブメントには、映画のテーマカラーであるブルーのコーティングが施されています。これは、映画ファンやモータースポーツ好きにはたまらない一品です。
▼ こんなあなたへ
「レーシングスピリットや映画好き。スポーティーでありながら、フォーマルシーンでも使える「汎用性」を求める人。」

3. ブライトリング(Breitling)クロノマット B01 42
~タフネスと実用性。本当に「使える」機械を求めて
最後は、ブライトリングの「クロノマット B01 42」(型番:AB0134101G1S2)。
サイズ: 42mm(厚さ15.1mm)
ムーブメント: 自動巻き Cal.B01
防水: 200m
なぜ買うべきか?
このモデルは、「ダイバーズウォッチ並のタフネス(200m防水)」を備えている点が最大の強み。
ベゼルは、ブライトリング独自の「ノッチ(くぼみ)」が入ったデザインで、手袋をした状態でも操作しやすい工夫がされています。
今回はシルバーダイヤル×ブラックサブダイアルの「パンダ盤」仕様。このカラーリングは、ビジネスシーンからダイビング、登山まで、あらゆる場面で活躍します。
また、ブライトリングの自社製ムーブメント「Cal.B01」を搭載。70時間のパワーリザーブと、COSC(スイス公式天文台)による高精度認証を獲得しています。
▼ こんなあなたへ
「どんな場面でも違和感なく使いたい。そして、本物志向の「タフネス」を求める人。」

「オメガ」は、時計そのものの「美」と「価値」にこだわる方へ。
「IWC」は、ファッション性と「遊び心」を大切にする方へ。
「ブライトリング」は、実生活で「ガシガシ使いたい」という方への最強選択肢です。
2025年、あなたの手首を飾る一本は、決まりましたか?

防水性能の頂点:深海探査機と化した、極限のダイバーズウォッチ

「300m防水で十分」と思うのはまだ早い。豪利時(オリス)が放ったこの1本を見れば、あなたは「人間は果たして海へ潜るのか、それとも地殻の奥深くへ向かうつもりなのか」と錯覚してしまうだろう。その防水性能は、公称4000メートル(400bar)。オフィスとカフェを往復する日常からすれば、これは明らかに「性能過剰」の域。しかし、 именно その「必要以上の余力」こそが、機械式時計の真の魅力なのではないでしょうか。
4000m防水とは何か?
豪利時は1904年にスイス・ヘアシュタインで創業した、典型的な独立系時計メーカーです。近年の主力である「アクイス」シリーズは、現代的なダイバーとしての基本スペック(セラミックベゼル、300m防水など)をしっかり押さえています。
しかし、今回ご紹介する 「アクイス・プロ 4000m」 は、その概念を遥かに超えた存在です。これは単なるスポーツウォッチではなく、「深海探査機」として設計された、同ブランド史上最強の防水性能を持つ機械式時計なのです。
外観:過剰なまでの「合理性」
この時計のサイズは、まさに圧巻です。
サイズ: 直径約49.5mm × 厚さ約23.4mm
重量: 195g
49.5mmという巨大なケースと4000m防水という極限の強度を両立させるため、ケース素材にはチタン合金が採用されています。強度が高く、耐食性に優れ、何よりステンレスよりも軽量という特性が、この大型ウォッチに唯一合理的な選択肢です。
1. ベゼル:RSSシステム
外観の特徴は、青いセラミックインサートを備えたベゼル。その外側を囲む黒いゴム状の部分は、「RSS(ローティング・セイフティ・システム)」と呼ばれる操作部です。
動作原理: 回転させる前に、まずこのゴム部分を「上に引き上げる」必要があります。これによりベゼルがロック解除され、回転可能になります。
目的: 専門的な潜水作業中に、意図せずベゼルを触れてしまう(誤作動)ことを防ぐための、極めて合理的な機構です。
2. 文字盤:ブルー・グラデーション
文字盤は青みがかったグラデーションを採用し、波模様のテクスチャーが施されています。これはまさに「深海」を象徴する配色。
視認性: 太陽光が届かない深海でも読めるよう、大型の棒状インデックスと太い針には、たっぷりとルミネッセンス(発光材)が充填されています。
外周: 分刻みのスケールがくっきりと刻まれ、正確な計時が可能です。
3. 機能配置
3時位置: ロック式リューズ(プロテクタ付き)。
9時位置: ヘリウムエスケープバルブ(ヘリウム排出弁)。
4. ブレスレット
専用の青いラバーベルトはケースと一体化した流線型デザイン。チタン製のフォールディングバックル(折り畳み式バックル)には、ダイビング用の延長機構が標準装備されています。これにより、厚手のダイビングスーツの上からでも簡単に着脱・調整が可能です。
機械式時計:Cal. 400
裏蓋は、強度と防水性を重視したシールドバック(密底)。23mmを超える厚みを持つケースと相まって、外部からの衝撃や水圧を完全にシャットアウトします。
しかし、その中身は非常に近代的な自社製ムーブメントです。
表格 
項目
詳細
型番
Calibre 400
構造
自動巻き(オートマチック)
振動数
28,800振動/時間(4Hz)
動力
120時間(5日間)
耐磁性
シリコン製エスケープフォーク採用
Cal. 400 は、オリスが長年培った技術の結晶です。シリコン製部品や非磁性素材を多用しているため、耐磁性能は伝統的な時計をはるかに凌ぎます。
編集部のひとこと
正直な話、人間がダイビングで到達できる深度は、この4000mという数字よりもはるかに浅いものです。
しかし、エンジニアリングの世界にはこのような考え方があります。
「専門的なダイバーズウォッチを作るのならば、その使用シーンをはるかに超えた、ケースの強度と防水の信頼性を追求すべきだ。」
これが Oris Aquis Pro 4000m が伝えるメッセージです。
税抜価格は 47,500円。独立系ブランドがダイバーの分野でどこまで極限に迫れるかを示した、まさに「リアリティ」の結晶。もし今、あなたが「頼れる相棒」を探しているのなら、この深海の巨匠は、間違いなくその名乗りを上げる資格があります。

「F1」「セナ」「明黄色」が全て詰まった、このレーシングウォッチ!

今年は、世界一級方程式選手権(F1)創設75周年の記念すべき年であるだけでなく、タグ・ホイヤーが長年のブランクを経て再びF1の公式時計メーカーに就任した年でもあります。この極めて重要な節目に、タグ・ホイヤーは当然のごとくF1シリーズのフルモデルチェンジを果たしました。
先日発表された5色の新F1シリーズの余韻も冷めやらぬ中、タグ・ホイヤーはさらなるサプライズを提示しました。それは、「F1シリーズ セナ スペシャルエディション」と、「クオーツクロノグラフ セナスペシャルエディション」の2モデルです。この2本の鮮やかな配色は、新F1シリーズの美意識を新たな高みへと引き上げたと言えるでしょう。
レーシングカラーが生んだヒット作
タグ・ホイヤーのF1シリーズは1986年に誕生しました。これは豪雅がTAGグループに買収された後、初の新規開発シリーズでした。当時、多くの時計メーカーがクォーツショックの余波に苦しんでいた中、タグ・ホイヤーは斬新な戦略を打ち出しました。F1マシンにインスパイアされたカラフルなデザイン、そして当時としては新素材であったラバー・樹脂、それにクォーツムーブメントを巧みに融合させ、高い注目を浴びたのです。
現在では当たり前のこの手法も、当時はまさに画期的なアイデアでした。そして90年代後半には、同シリーズ初のクロノグラフ(計時時計)も登場しています。
伝説のドライバー、アイルトン・セナ
その後、タグ・ホイヤーは伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナとの緊密なコラボレーションを開始します。このF1のエースドライバーは、オン・オフを問わず常にこのF1シリーズの腕時計を身につけていました。これにより、F1シリーズはピットレーンで最も輝くスターとなり、90年代半ばにはタグ・ホイヤーの名もさらに広く知れ渡ることになりました。
「神」と呼ばれたセナは、1994年のサンマリノグランプリでの悲劇的な失意から31年が経過した今でも、モータースポーツ史上最も人気の高いドライバーの一人です。彼とタグ・ホイヤーの長きにわたる信頼関係は、同ブランドのレーシングウォッチの精神的核となっており、今や「セナを記念した時計」を発表することは、タグ・ホイヤーの年中行事ともいえる伝統となっています。
全新F1シリーズ セナ特別仕様
今回発表された新F1シリーズは、旧モデルと比べるとまさに脱皮ともいえる進化を遂げています。外観上の共通点は「カラフルなデザイン」だけと言っても過言ではなく、旧モデルの面影はまったく見当たりません。
今回の新F1シリーズは全モデル、グレード2チタンを素材として採用。表面処理はDLCコーティング(ブラック)とチタンそのものの2色から選べます。サイズは44mm、厚さは14.1mmと、一見すると大型の時計ですが、優れた一体化設計とチタン特有の軽さにより、着けた時の負担は極めて少ない設計です。
特に今回のコラボレーションモデルは、ドライバーの象徴的なブラジル国旗カラーのヘルメット塗装をデザインソースとし、新F1シリーズの自動巻きクロノグラフに新たな活力を吹き込んでいます。
詳細なデザインディテール
標準モデルとの違いは、まずベゼルとケースの間に隠されたカラフルな装飾リングにあります。標準版にも同様のリングはありますが、今回のモデルに採用された鮮やかなイエローは、セナの象徴的な黄色いヘルメットを称えるものです。
ケースの変更よりも、文字盤(ダイヤル)の変更の方がはるかに目を引きます。まず目に入るのは6時位置にある12時間計です。ここには、セナの象徴的なブラジル国旗スタイルの黄・緑・青のストライプヘルメット塗装が、鮮やかに描かれています。
レースに興味がなくても、この明るい黄色が文字盤全体を引き締め、バランスの取れたアクセントとなっていることは一目瞭然でしょう。また、この黄色は文字盤の随所にも散りばめられています。
カリバー16ムーブメント
他のシリーズと同様、本モデルにはカリバー16(Calibre 16)の自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載しています。このムーブメントは、50年以上の歴史を持つValjoux 7750をベースに開発されています。
タグ・ホイヤーが保有する中で最も先進的または希少なムーブメントではありませんが、最も堅牢で耐久性に優れ、日常の長期間の着用に適した設計です。メンテナンスも非常に容易です。
歴史は古いですが、その性能データは現代の競合他社と比べても遜色ありません。42時間のパワーリザーブと、28,800振動/時間の振動数を誇ります。特に注目に値するのは、カリバー16は7750ベースのムーブメントの中でも特に細かく調整されており、プッシャー(計時ボタン)の押し心地が軽く、7750特有の重さを感じさせない点です。
裏蓋はシースルーバックではありませんが、1989年の日本グランプリで撮影された、アイルトン・セナがヘルメット越しにこちらを向ける忘れ難い姿が刻印されており、ファンにとっては嬉しいサプライズとなっています。
クオーツモデルのセナスペシャルエディション
今回のラインナップには、上記のコラボレーションモデルの他に、クオーツムーブメントを搭載した「セナ スペシャルエディション」も用意されています。
43mm径のステンレススチールケースは、研磨(ポリッシュ)とヘアライン(ブラッシュ)の2種類の仕上げを施しています。ブラックサンレイ加工のマットな文字盤には、セナのブラジル血統を象徴する鮮やかな黄・緑の配色が散りばめられています。
3時位置: 小秒針(白色の装飾)。
6時位置: 1/10秒計。デザインはブラジル国旗の色彩をイメージし、赤い漆塗りの針を採用。
9時位置: 30分計。黄色い漆塗りの針を採用。
アラビア数字のインデックス、中空(镂空)でブラックゴールドに仕上げられた時針・分針、そして黄色い秒針が、現代的でありながらスポーティな文字盤を完成させています。
ムーブメントはクオーツですが、セナのレーシングキャリアを常に支えてきたクラシックなS/ELブレスレットの新バージョンを採用しています。これは今なお、時計界で最も美しく、骨格美を持ち合わせたメタルブレスレットだと私は考えています。
価格はコラボレーションモデルの44,500円に対して、こちらは20,400円とリーズナブル。そして世界限定3,000本という数量限定モデルです。これはまさに、セナの殿堂に入るための理想的な入門モデルと言えるでしょう。

夜空を彩るムーンフェイズ(月齢表示)搭載~「AV86」新作4種類を各150本限定で発売

デンマーク・コペンハーゲン発の時計ブランド AV86(旧About Vintage)は、新作「1968 Moonphase Collection」を発表しました。クラシックな複雑機構であるムーンフェイズ(月齢表示)を搭載し、モダンなデザインと融合させた限定コレクションです。


1968 Moonphase, 4種類


「1968 Moonphase Collection」は、AV86が展開するコレクションの中でも特に注目を集めるモデルです。月の満ち欠けを表示するムーンフェイズは、古くから時計愛好家に支持される複雑機構のひとつ。今回の新作では、クラシカルな魅力を残しつつも、北欧デザインらしいミニマリズムと現代的なケースフォルムを組み合わせています。

AV86のムーンフェイズとの歴史は2018年、スイスの名門 Frederique Constant との象徴的なコラボレーションに始まります。そして2025年初頭には、限定250本の「1968 Moonphase」を発売し、数時間で完売するほどの好評を博しました。その系譜を受け継ぎ、今回の新コレクションが誕生しました。

 

また、各エディションには大胆なギョーシェ装飾を施したダイヤルを採用。光と奥行きを巧みに操るパターンは、角度によって異なる表情を映し出し、価格以上の重厚感とクラフトマンシップを感じさせます。


ギョーシェ装飾を施したダイヤル

本コレクションは4つのエディションで構成され、各エディション150本の限定生産。初回分は発売日と同時に販売開始され、次回入荷は2026年1月を予定しています。数量が限られるため、希少性の高さも大きな特徴です。

 

ムーンフェイズ
ムーンフェイズ(Moonphase)は、文字盤上の小窓に月の満ち欠けを表示する機構で、約29.5日の周期を腕時計に再現します。最初は14世紀のフランスの大聖堂の世界最大級の天文時計がムーンフェイズの起源と言われていますが、腕時計の機能として搭載されてから今年の2025年でちょうど100周年となりました。このようなロマンティックでクラシカルな魅力を備え、愛好家に長く親しまれてきました。

 

今日では実用性を超え、感性を引き立てるエレガントなコンプリケーションとして評価されています。高級時計に多く採用される機能ですが、AV86は「毎日身に着けられる時計作り」を使命に、耐久性と手の届く価格(44,000円~)で提供しています。

 

さらに、美しいコペンハーゲンの街並みが刻まれた裏蓋には、無料の文字入れ刻印サービスをご用意。自分だけの特別な一本に仕立てられるほか、大切な人への贈り物としても最適です。北欧デザインらしいシンプルな意匠は、オン・オフどちらのスタイルにも寄り添います。


美しいコペンハーゲンの街並みと満月の裏蓋


【概要】
1968 Moonphase Collection
品番:(画像左より)
1968 Moonphase, Steel / Dark Blue
1968 Moonphase, Steel / Green
1968 Moonphase, Steel / Brown
1968 Moonphase, Rose gold / Dark Blue
税込価格:44,000円(スチールモデル)/47,000円(ローズゴールド)
発売日: 発売中
※各モデル150本分はすぐに出荷可能/デンマークから日本へ、約4~5営業日
 販売開始直後は7営業日程度。150本以降の在庫は1月に再入荷予定。

ケース:サージカル316Lステンレス製スチール
・ケースサイズ:文字盤サイズ 39mm、厚み11.35mm
・金属アレルギーが少なく、比較的人体に優しいスチール
・腐食に強い耐性
・個別のシリアルナンバー付き
・はめ込み式裏蓋
・ガラス:反射防止加工を施した二重ドーム型のサファイアクリスタルガラス(傷に強い素材)
・防水:5ATM(日常生活用強化防水):潜水には適しておりません。
ムーブメント:Miyota 6P20 (日本国産 クォーツ)
保証:欠陥に対して2年間

[AV86(旧About Vintage)]
時計愛好家の幼馴染2人が「金庫で保管される程の価値ある腕時計を、良心的な価格で製作する」という夢を実現するため、2014年にデンマーク・コペンハーゲンで設立した腕時計ブランド。時計好きならではのこだわりある品質や機能性を備えつつ、北欧らしいシンプルで様々なTPOに適したデザインに特化しています。
ブランド名の「86」は創業者が生まれた1986年に由来し、世代を超えて愛される時計作りを目指しています。近年では、ACミラン、FCコペンハーゲン、デンマーク代表サッカーチームDBUなどとの公式パートナーシップを通じ、複数のコラボレーション腕時計も発表。本社はデンマーク・コペンハーゲンに所在します。

ルイ・エラールからハンドエングレービング 総手彫り仕上げの「Gravée Main/ グラヴェ・マン」を限定発売~

進化を続ける「ルイ・エラール」の〈メティエ・ダール〉シリーズにおいて、Gravée Main(グラヴェ・マン)は新たな節目を刻みます。99 本限定で製作される本作は、ハンドエングレービングを全面に打ち出したユニークピース。ケースからベゼル、ラグ、リューズ、さらにはバックルに至るまで、金属部品のすべてが手作業により彫刻され、50 時間以上を要する厳格な工程を経て完成します。機械加工では決して再現できないのが、ハンドエングレービングならではの独自性です。ひとつの切削、ひとつの曲線、すべてが職人の手に委ねられ、同じものは二つと存在しません。

ひとりのアーティストとひとつのスチール
Gravée Mainは、腕元に宿る芸術です。伝統に力強さを与え、クラフトに個性を与える――数世紀にわたり培われた技法を「着用可能な芸術」として昇華させた、知る人ぞ知るコレクターズピースです。

 

ハンドエングレービング ― 深みの芸術
核となる要素:ステンレススチール製42mm ノワールモンケース
素材:スチール。硬度が高く、傷や変形に強いため、手彫りにおいて極めて難度の高い素材
工程:初めのスケッチから最終研磨まで、約50 時間を要する緻密な作業
成果:機械加工では到達できない、唯一無二の作品。同一の複製は不可能。ケース、ベゼル、ラグ、リューズ、バックルに至るまで、精緻な多段階の彫刻工程によって造形・装飾が施されます。
【注目すべき仕様】
限定数:99 本限定、すべてが完全な手彫りによるユニークピース
ケース:42mm、ステンレススチール製、約50 時間をかけた全面ハンドエングレービング

技法:ブルイン、ドライポイント、ハンドシェーディングを用いた伝統的な手彫り。ケース、ラグ、リューズ、ベゼル、バックルに至るまで彫刻され、同一のものは存在しません


デザイン:18 世紀のバロック様式による花のモチーフに着想
ダイアル:ブラックラッカーに光沢仕上げ、アントラサイトとブラック転写、ロジウム仕上げの洋梨型針


芸術への使命
2021 年以来、ルイ・エラールは〈メティエ・ダール〉の領域を拡張し続けています。グラン・フー エナメル、ギヨシェ、寄木細工、そしてまもなく発表される金線象嵌。Gravée Main は、その新たな章を開くものです。時計製造における最古の技のひとつ、ハンドエングレービングへのオマージュでもあります。
彫刻は時計よりも先に、金細工とともに誕生しました。18 世紀には懐中時計からコントワーズ時計に至るまで幅広く装飾され、同時期にバロック様式の花のモチーフが隆盛しました。Gravée Main は、その二つの伝統を融合させています。

 


すべてはデザインから始まる
アーティストはまずスケッチを描き、パターンを洗練させ、フリーハンドまたはステンシルを用いてデザインを転写します。ツールは入念に選定され、深さに応じて異なるブルインを使用。最初にドライポイントで表面を下書きし、その後、彫刻が始まります。線一本ごと、ミリ単位で刻み込み、時計の形状と輪郭に合わせて動きを調整していきます。

 

彫刻が終わると、ディテールや陰影、テクスチャーが手と目で加えられます。その後、ケースを洗浄・研磨し、コントラストと奥行きを際立たせます。最後に品質検査を行い、視覚的なバランスと構造的な強度を確認します。
ルイ・エラールのミニマルな設計は、数世紀にわたる装飾芸術のキャンバスへと変貌し、文字盤にまでその美意識は及びます。バロック調のクロックに着想を得て、ローマ数字と洋梨型のロジウム仕上げ針を組み合わせ、現代的に再解釈。意図的に抑制されたデザインの文字盤は、光沢あるブラックラッカー仕上げにアントラサイトとブラックの転写を施し、静謐な存在感を放ちます。

 


金属に生命を吹き込むアーティスト
Gravée Main の彫刻を手掛けるのは、ウクライナ出身の時計師でありアーティストのマクシム・シャヴラク。アンティーク時計を現代的なハイブリッドへと昇華させる作品で知られ、彼は自らの道具を駆使してスチールに新たな命を与えています。

「ケースの彫刻は単なる装飾ではありません。金属に言葉を与える手段なのです。1 年以上前に始まったデザイン上のやり取りが、やがて完全なクリエイティブ・パートナーシップへと発展しました。Gravée Main はその結晶です。すべては出会いから、対話から、そして共有されたビジョンの火花から始まりました。私は自分の取り組みをルイ・エラールに示しました。彼らは私の作品にある生の感覚と真実性を見出しました。単なる視覚的装飾としてではなく、時計全体を彫刻を中心に再構築したいと望んだのです。空間を与え、スチールそのものに語らせるために。」マクシム・シャヴラク


[マクシム・シャヴラク]
時計師。彫刻家。1976 年生
マクシム・シャヴラクはウクライナ生まれ、同国で修業を積んだ時計師でありアーティストです。卓越した手彫り技術で高く評価されており、古い懐中時計を蘇らせ、唯一無二のハイブリッド作品へと昇華させることからその道を歩み始めました。彼の作品を特徴づけるのは、稀有な忍耐力、感情を帯びた精緻さ、そして伝統的クラフツマンシップへの深い敬意です。彼が手掛けるケースはすべてウクライナで製作され、静謐でありながら力強い、文化的レジリエンスと芸術的再生へのオマージュとなっています。スチールは記憶となり、クラフトは抵抗へと姿を変える。自国が最大の試練に直面するこの時代において、マクシムの作品は装飾を超え、アイデンティティ、尊厳、そして希望のメッセージを金属に刻み込んでいるのです。


メティエ・ダールを、より身近に
Gravée Main を通じ、ルイ・エラールは、これまで、メティエダールコレクションとして、グランフー・エナメル、寄木細工、ギヨシェ彫りを紹介してきました。今回、新たにはンドエングレービングを追加致します。これらの伝統的で芸術性の高い職人技は、手の届かない超高額なタイムピースの領域に留まりがちです。しかしルイ・エラールは、これらの素晴らしい伝統的な技術を少しでも身近で手の届きやすい芸術となるよう、架け橋となりたいと尽力しています。

 

この美しい芸術的なタイムピースは、99 本のみの世界限定モデルです。価格は、¥1,397,000(税込)です。
2025 年8 月下旬より全国の厳選された正規時計専門店にて発売されます。


【仕様】
ルイ・エラール グラヴェ・マン
Gravée Main
コレクション: ノワールモン メティエダール
品番: LE34237GA82.BVAG170
価格: ¥1,397,000(税込)
発売: 2025 年8 月下旬予定
限定数: 世界限定99 本

ムーブメント:Sellita SW261-1 キャリバー(自動巻き)
・ムーブメントサイズ:11 ½’’’、直径25.60 mm/高さ5.60mm
・31 石
・振動数28,800 回/時(4Hz)
・ブラックラッカー仕上げのルイ・エラールシンボルをあしらった特製スケルトンローター
・パワーリザーブ約38 時間
・スモールセコンド(6 時位置)
・機能: 時・分表示、スモールセコンド(6 時位置)
ケース: ポリッシュ仕上げステンレススチール製
・全面手彫り装飾
・ケースサイズ:直径42 mm/厚さ12.25 mm
・ラグ幅22 mm/ラグ間距離49.90mm
・3 パーツ構造
・両面反射防止加工を施したドーム型サファイアクリスタル
・シースルーバック
・5 気圧(50 m / 165 ft)防水
・手彫りフルーテッドクラウン
ダイアル: ブラックポリッシュラッカー
・光沢のあるアントラサイト&ブラック転写針
・ロジウム仕上げ 洋梨型針
ストラップ: ブラック グレインカーフレザー、同色ステッチ
・ブラックカーフレザー(裏)
・ポリッシュ仕上げステンレス
・スチール製ピンバックル
・クイックストラップチェンジシステム


【お問い合わせ】
大沢商会
TEL: 03-3527-2682

 

[ルイ・エラール]
時計製造の聖地であるジュラ山脈に拠点を置くルイ エラール(Louis Erard)は、1929 年にルイ・エラール氏により設立され、スイスの機械式技術と伝統を大切に体現するブランドです。ルイ・エラールは、ラグジュアリー、永遠性、そしてエレガンスを融合した機械式時計コレクションを展開し、象徴的なレギュレーターで知られています。今日、マニュエル・エムシュのリーダーシップのもと、ブランドの歴史や時計製造の伝統を継承、尊重し、現代的に再解釈しながら進化しています。メティエダール(伝統工芸)をモダンに昇華し、また、様々な分野とのコラボレーションやノウハウの交流を通じて表現の領域を広げています。ルイ・エラールは、大衆向けのブランドとは異なる、コレクタブルな道を歩み続けており、高級時計製造にインスパイアを受けながら、独自のポジションを築いていきます。