2025/12/15
ルイ・エラールからハンドエングレービング 総手彫り仕上げの「Gravée Main/ グラヴェ・マン」を限定発売~
進化を続ける「ルイ・エラール」の〈メティエ・ダール〉シリーズにおいて、Gravée Main(グラヴェ・マン)は新たな節目を刻みます。99 本限定で製作される本作は、ハンドエングレービングを全面に打ち出したユニークピース。ケースからベゼル、ラグ、リューズ、さらにはバックルに至るまで、金属部品のすべてが手作業により彫刻され、50 時間以上を要する厳格な工程を経て完成します。機械加工では決して再現できないのが、ハンドエングレービングならではの独自性です。ひとつの切削、ひとつの曲線、すべてが職人の手に委ねられ、同じものは二つと存在しません。
ひとりのアーティストとひとつのスチール
Gravée Mainは、腕元に宿る芸術です。伝統に力強さを与え、クラフトに個性を与える――数世紀にわたり培われた技法を「着用可能な芸術」として昇華させた、知る人ぞ知るコレクターズピースです。
ハンドエングレービング ― 深みの芸術
核となる要素:ステンレススチール製42mm ノワールモンケース
素材:スチール。硬度が高く、傷や変形に強いため、手彫りにおいて極めて難度の高い素材
工程:初めのスケッチから最終研磨まで、約50 時間を要する緻密な作業
成果:機械加工では到達できない、唯一無二の作品。同一の複製は不可能。ケース、ベゼル、ラグ、リューズ、バックルに至るまで、精緻な多段階の彫刻工程によって造形・装飾が施されます。
【注目すべき仕様】
限定数:99 本限定、すべてが完全な手彫りによるユニークピース
ケース:42mm、ステンレススチール製、約50 時間をかけた全面ハンドエングレービング
技法:ブルイン、ドライポイント、ハンドシェーディングを用いた伝統的な手彫り。ケース、ラグ、リューズ、ベゼル、バックルに至るまで彫刻され、同一のものは存在しません
デザイン:18 世紀のバロック様式による花のモチーフに着想
ダイアル:ブラックラッカーに光沢仕上げ、アントラサイトとブラック転写、ロジウム仕上げの洋梨型針
芸術への使命
2021 年以来、ルイ・エラールは〈メティエ・ダール〉の領域を拡張し続けています。グラン・フー エナメル、ギヨシェ、寄木細工、そしてまもなく発表される金線象嵌。Gravée Main は、その新たな章を開くものです。時計製造における最古の技のひとつ、ハンドエングレービングへのオマージュでもあります。
彫刻は時計よりも先に、金細工とともに誕生しました。18 世紀には懐中時計からコントワーズ時計に至るまで幅広く装飾され、同時期にバロック様式の花のモチーフが隆盛しました。Gravée Main は、その二つの伝統を融合させています。
すべてはデザインから始まる
アーティストはまずスケッチを描き、パターンを洗練させ、フリーハンドまたはステンシルを用いてデザインを転写します。ツールは入念に選定され、深さに応じて異なるブルインを使用。最初にドライポイントで表面を下書きし、その後、彫刻が始まります。線一本ごと、ミリ単位で刻み込み、時計の形状と輪郭に合わせて動きを調整していきます。
彫刻が終わると、ディテールや陰影、テクスチャーが手と目で加えられます。その後、ケースを洗浄・研磨し、コントラストと奥行きを際立たせます。最後に品質検査を行い、視覚的なバランスと構造的な強度を確認します。
ルイ・エラールのミニマルな設計は、数世紀にわたる装飾芸術のキャンバスへと変貌し、文字盤にまでその美意識は及びます。バロック調のクロックに着想を得て、ローマ数字と洋梨型のロジウム仕上げ針を組み合わせ、現代的に再解釈。意図的に抑制されたデザインの文字盤は、光沢あるブラックラッカー仕上げにアントラサイトとブラックの転写を施し、静謐な存在感を放ちます。
金属に生命を吹き込むアーティスト
Gravée Main の彫刻を手掛けるのは、ウクライナ出身の時計師でありアーティストのマクシム・シャヴラク。アンティーク時計を現代的なハイブリッドへと昇華させる作品で知られ、彼は自らの道具を駆使してスチールに新たな命を与えています。
「ケースの彫刻は単なる装飾ではありません。金属に言葉を与える手段なのです。1 年以上前に始まったデザイン上のやり取りが、やがて完全なクリエイティブ・パートナーシップへと発展しました。Gravée Main はその結晶です。すべては出会いから、対話から、そして共有されたビジョンの火花から始まりました。私は自分の取り組みをルイ・エラールに示しました。彼らは私の作品にある生の感覚と真実性を見出しました。単なる視覚的装飾としてではなく、時計全体を彫刻を中心に再構築したいと望んだのです。空間を与え、スチールそのものに語らせるために。」マクシム・シャヴラク
[マクシム・シャヴラク]
時計師。彫刻家。1976 年生
マクシム・シャヴラクはウクライナ生まれ、同国で修業を積んだ時計師でありアーティストです。卓越した手彫り技術で高く評価されており、古い懐中時計を蘇らせ、唯一無二のハイブリッド作品へと昇華させることからその道を歩み始めました。彼の作品を特徴づけるのは、稀有な忍耐力、感情を帯びた精緻さ、そして伝統的クラフツマンシップへの深い敬意です。彼が手掛けるケースはすべてウクライナで製作され、静謐でありながら力強い、文化的レジリエンスと芸術的再生へのオマージュとなっています。スチールは記憶となり、クラフトは抵抗へと姿を変える。自国が最大の試練に直面するこの時代において、マクシムの作品は装飾を超え、アイデンティティ、尊厳、そして希望のメッセージを金属に刻み込んでいるのです。
メティエ・ダールを、より身近に
Gravée Main を通じ、ルイ・エラールは、これまで、メティエダールコレクションとして、グランフー・エナメル、寄木細工、ギヨシェ彫りを紹介してきました。今回、新たにはンドエングレービングを追加致します。これらの伝統的で芸術性の高い職人技は、手の届かない超高額なタイムピースの領域に留まりがちです。しかしルイ・エラールは、これらの素晴らしい伝統的な技術を少しでも身近で手の届きやすい芸術となるよう、架け橋となりたいと尽力しています。
この美しい芸術的なタイムピースは、99 本のみの世界限定モデルです。価格は、¥1,397,000(税込)です。
2025 年8 月下旬より全国の厳選された正規時計専門店にて発売されます。
【仕様】
ルイ・エラール グラヴェ・マン
Gravée Main
コレクション: ノワールモン メティエダール
品番: LE34237GA82.BVAG170
価格: ¥1,397,000(税込)
発売: 2025 年8 月下旬予定
限定数: 世界限定99 本
ムーブメント:Sellita SW261-1 キャリバー(自動巻き)
・ムーブメントサイズ:11 ½’’’、直径25.60 mm/高さ5.60mm
・31 石
・振動数28,800 回/時(4Hz)
・ブラックラッカー仕上げのルイ・エラールシンボルをあしらった特製スケルトンローター
・パワーリザーブ約38 時間
・スモールセコンド(6 時位置)
・機能: 時・分表示、スモールセコンド(6 時位置)
ケース: ポリッシュ仕上げステンレススチール製
・全面手彫り装飾
・ケースサイズ:直径42 mm/厚さ12.25 mm
・ラグ幅22 mm/ラグ間距離49.90mm
・3 パーツ構造
・両面反射防止加工を施したドーム型サファイアクリスタル
・シースルーバック
・5 気圧(50 m / 165 ft)防水
・手彫りフルーテッドクラウン
ダイアル: ブラックポリッシュラッカー
・光沢のあるアントラサイト&ブラック転写針
・ロジウム仕上げ 洋梨型針
ストラップ: ブラック グレインカーフレザー、同色ステッチ
・ブラックカーフレザー(裏)
・ポリッシュ仕上げステンレス
・スチール製ピンバックル
・クイックストラップチェンジシステム
【お問い合わせ】
大沢商会
TEL: 03-3527-2682
[ルイ・エラール]
時計製造の聖地であるジュラ山脈に拠点を置くルイ エラール(Louis Erard)は、1929 年にルイ・エラール氏により設立され、スイスの機械式技術と伝統を大切に体現するブランドです。ルイ・エラールは、ラグジュアリー、永遠性、そしてエレガンスを融合した機械式時計コレクションを展開し、象徴的なレギュレーターで知られています。今日、マニュエル・エムシュのリーダーシップのもと、ブランドの歴史や時計製造の伝統を継承、尊重し、現代的に再解釈しながら進化しています。メティエダール(伝統工芸)をモダンに昇華し、また、様々な分野とのコラボレーションやノウハウの交流を通じて表現の領域を広げています。ルイ・エラールは、大衆向けのブランドとは異なる、コレクタブルな道を歩み続けており、高級時計製造にインスパイアを受けながら、独自のポジションを築いていきます。