ブレゲスーパーコピー クラシック 5177 グラン・フー・ブルーエナメル

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18世紀、時計の文字盤に採用されたグラン・フー・エナメルに最初の熱狂を捧げたのはパリ社交界だったこともあって、当時のブレゲが持っていたエナメル技術の水準は、早くから完成の域にあった。

そこには、ヨーロッパのエマイユ技法の発祥地とされ、今でも焼き物と七宝で名高いリモージュの技術が大きく関係している。ヨーロッパ・エナメル史における時計文字盤の歴史を調べていくと、そこにはリモージュを起点としたいろいろと興味深い発見がある。だが、ここでその話を始めると長くなってしまうのでまたのちの機会とするが、ひとつ思うのは、18世紀からの歴史を継いでいる現在のブレゲのエナメル技術は、当たり前に凄すぎてしまうせいか、他ブランドが出すエナメル文字盤の時計ほど論評・評価されていない気がする。

アブラアン-ルイ・ブレゲがパリのシテ島に時計工房を開いた記念すべき年、"1775"の綴りかえであり、まさにブレゲ・クラシックの基幹モデルと言える「5177」に、今、グラン・フー・ブルーエナメル・モデルが登場する。

これを機に、"ブレゲのグラン・フー”にちょっとこだわってみたい。

まずはプレスリリースの引用から。

 


ブレゲの現行コレクションにおいて、「クラシック 5177」の新作は、“グラン・フー”エナメルに初めてブレゲ・ブルーを取り入れたモデルです。この独特のカラーは、現代的な印象を醸しながら、ブレゲのエレガントでシンプルな美しいスタイルを引き立てています。


バロック様式が隆盛を誇る18世紀にアブラアン-ルイ・ブレゲが好んだのは、ピュアで美しいデザインでした。彼のシンプルなスタイリングは、当然ながら時代のエリートたちを魅了することとなりました。2019年発表の新しい「ブレゲ クラシック 5177 グラン・フー・ブルーエナメル」は、基本的にブレゲのネオクラシック様式から想を得ながらも、今回はそこに新鮮なタッチを加えました。すなわち、ブルースティールのブレゲ針に通じるダイヤルの色です。それは、“グラン・フー”エナメルによる今までにない濃いブルーです。

 


ブレゲ・ブルー
ダイヤルのブルーは、ブレゲ針を青焼きする過程で得られる色合いを思わせます。ダイヤルの製造過程でそのような微妙な色を正確に作り出すために、顔料の開発に際して広範囲に及ぶ研究が必要でした。このブルーは、摂氏800度の炉で焼く間も完全に安定した色を保たなくてはならず、また、“グラン・フー”エナメルならではの独特の質感を生み出すことが求められました。

 

針は見やすくするために、スティールのブレゲ針にロジウム仕上げを施し、ブルーの背景からくっきりと際立つようにしました。同じように視認性を求めて、チャプターリングのアラビア数字や星、ダイヤモンド、百合のモチーフなどシルバー色にして、サイズも若干大きくしました。パウダーで微妙に象られたこれらのモチーフは極めて繊細に盛り上がっています。

日付カレンダーの数字も見やすさを追求して同様の手法が用いられています。日付が表示窓より一段下の暗く見える部分に位置するからです。そして、ブレゲのシークレットサインも同じくエナメルで6時位置に記されています。ブレゲは、エナメル・ダイヤルを採用するあらゆる時計に、かつてアブラアン-ルイ・ブレゲが書いた筆跡によるBreguetの銘を引き続き用いています。例えば、1787年に製作に着手したペルペチュエル・ウォッチ「ブレゲNo.15」に記されていたのと同様のものです。


美しい洗練されたデザインと高度な技術との完璧な融合
自動巻ムーブメント、キャリバー777Qで駆動する「ブレゲ クラシック 5177 グラン・フー・ブルーエナメル」は、センターセコンドと3時位置に日付カレンダーが備わる、シンプルで使いやすい機能をもったモデルです。このキャリバー777Qは、シリコン素材によるアンクルと脱進機のような先端技術が精度と信頼性を最大限に高める一方で、審美的な要素、とくに歯車の形状などは、18世紀末期にブレゲが製作したものを思わせます。

 

自動巻ムーブメントの特色を成すローターは、18Kゴールドにギヨシェ彫りの模様が施され、その姿を透明なサファイア・ケースバックから見ることができます。同様に、ムーブメントを構成する部品は、外部から見えるものも見えないものも、すべてブレゲ・マニュファクチュールの職人が面取りやペルラージュ、ブラッシング、コート・ド・ジュネーブといった技法を駆使して繊細に仕上げています。

 

キャリバー777Qを搭載するホワイトゴールドのケースには、側面にフルート装飾が施されています。ラグもブレゲ・スタイルを忠実に守ってケースにロウ付けされ、先端が丸いラインを描くラグにミッドナイトブルーのアリゲーターレザーストラップが装着されています。裏蓋には個別番号が刻まれ、それぞれオーナーだけが所有する固有の時計になります。

 

そしてオーナーは、時を超えたエレガンスを愛する現代のブレゲ愛好者のサインとして、自身の名を1780年から続くブレゲの台帳に登録することもできます。 ”

 


画像で見る限り、ブレゲ・ブルーは重厚で、他ブランドのブルー・エナメルとは一線を画しているようにも思える。
かつて、フランス王立の窯であったセーブルには、ブリュ・ド・ロワ(国王の青)と呼ばれる、国王以外の使用が禁じられた青色があった。しかもその色を生み出すための配合は、それを握っていた科学アカデミー総裁エローの死とともに失われたとされている・・・、なんていう逸話を思い出す。
ま、現在のブレゲのダイヤル製造はたぶんスイス産ではないかと想像するが、(もしかしたらフランス産ということもあるやもしれないが)、これを機に、"ブレゲ・エナメル"についても勉強してみたい。

とりあえずは、本作の実機のダイヤルをキズミで拡大して見たいものである!!

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【技術仕様】
BREGUET CLASSIQUE 5177
(RÉF. 5177BB/2Y/9V6)

 

Case :
18Kホワイトゴールド、ケースバンドに繊細なフルート装飾、サファイア・ケースバック(透明裏蓋)。ケース径38㎜、ケースのロウ付けされたラグとネジ留め式バー。3気圧(30m)防水。

Dial :
“グラン・フー”炉焼きブルーエナメルダイヤル、Breguetのサイン。ブレゲ数字によるチャプターリング。センターセコンド。3時位置に日付カレンダー。ロジウム仕上げスティールのブレゲ針。

Movement :
自動巻。キャリバー777Q、コート・ド・ジュネーブの装飾、番号とBreguetのサインを刻印。径12リーニュ、26石。55時間パワーリザーブ。18Kゴールド製ローターに手彫りギヨシェ模様。ストップセコンド機能。シリコン製のガンギ車とアンクル。シリコン製ひげゼンマイ。4個の調整スクリューを配したブレゲ・テンプ。振動数4Hz(毎時28,800振動)。6姿勢調整済み。